自分が知っているアフィリエイターさんでも数名、発達障害の疑いがある子供を育てている方がいます。
うちの家庭もその1つです。
長女の場合は、明確な病名はなく発達遅延や自閉傾向という感じです。
近年、発達障害が騒がれているかというと昔は発達障害の理解がなく、見過ごされていただけです。
現代病でもなく、特別なことでもなんでもない事です。
発達障害の子が生まれる原因は今のところ、わかっていません。
少し古いデータですが、普通学級においてもグレーソーンの子供も含めると6%程度が該当するというデータもあります。
40人学級なら2~3人いる計算になりますね。
発達障害の主な診断名
発達障害と言っても、症状はかなり個人差が大きいです。
その理由は、発達障害は1つではなく複数重なり合っていることが多いからです。
代表的なものは3つあります。
ADHD(注意欠陥多動性障害)
・好奇心旺盛。注意が散りやすく忘れ物がが多く片付けができない。
・おっとりしている。ぼーっとして話を聞いていないようにみられる。
・活発で元気。着席は苦手で落ち着きがない。
・行動力がある。衝動性が抑えられず、突発的な行動が多い。ADHD(注意欠如多動性障害)はその名の通り不注意さや多動性、衝動性が特徴とされます。特に幼少時は身体の多動性もありますが、年齢が高くなるにつれて頭の多動性が課題になりがちです。男性と女性の出方も違うことが多めです。抽象的に説明すると、気持ち・注意・関心・行動の自律的な制御が苦手なタイプとなります。
LD(学習障害)
・日常生活で理解力に不安はないが、勉強だけができない。
・文字がぼやけて見えたり、反転して見えたりする。
・本を読むのは好きだが文字が全く書けない。
・暗記力はあるが数字に関することだけは覚えられない。LD(学習障害)とは、基本的には全般的な知的発達に遅れは見られず、聞く・話す・読む・書く・計算するまたは推論するなどの特定の能力の習得に困難さがみられます。
ASD(自閉症スペクトラム・アスペルガー症候群)
・嘘がつけない正直者。”空気の読めない”、場にそぐわないような発言をしてしまうことが多い。
・好きなことはとことん突き詰める。逆に興味のないことは全くの無関心になる。
・寡黙。考えを表に出すことが苦手で、意図のない”おしゃべり”を嫌う。
・多弁。人見知りせず、相手を選ばずに自分のペースで話をしていく。このように一見矛盾する特徴が挙げられる(ASDでも寡黙なお子様もいれば多弁なお子様もいる)のが発達障害の特徴です。すべてに当てはまるお子様はまずいません。チェックリストの一部に当てはまることが一般的です。あえて共通点をあげると、ASDのお子様は、コミュニケーション能力や社会性、想像性が多くのお子様と異なり、”変わっている”と思われることが多いというまとめ方となります。
問題なのは、発達障害の子供ではない
発達障害というのは、大人になっても多少は傾向が弱くなるというだけで直ることはありません。
薬などで治療することもできません。
しかし、親や周りの大人ができることは、それぞれの発達障害についてたくさんあります。
親や周りの大人対応次第なんです。
自分たち夫婦も何年もかかりましたが、まずは、ありのままの子供を受け入れるということが大切です。
そこから、できることは何かということ考えます。
障害を直すアプローチではなく、どうやったらその子が生きやすくなるか?という視点が大事です。
夫婦の協力が不可欠です。
残念ながら、同じ学校に行く家庭の離婚率は低くありません。
母親ばかりが子供のことを考えて、父親は放任という家庭もあります。
放任というより、父親が子供の障害を認めたくないという感じです。
障害を認めなかったわけではなかったのですが、自分もYにばかり負担をかけてしまったので、仕事を辞め、専業アフィリエイターになりました。
学校(学級)選びも慎重に
うちの場合は、就学前から療育に通っていたので、普通学級は無理だと思っていました。
しかし、中には、突然、小学校に入学する前の就学時健診で、発覚するケースもあります。
幼少期は、個性なのか?発達障害なのか?かがわかりにくいです。
親のプライドや近所の目を気にして無理やり普通学級に入学するのだけはやめてくださいね。
なぜなら普通学級と特別支援学級には大きな違いがあるからです。
場合によっては二次障害というものの原因にもなります。
普通学級と特別支援学級の違い
どちらも地元の小学校に通いますが、特別支援学級は、障害のある子ども一人ひとりに応じた教育を行います。
教師の数も普通学級が児童・生徒40人で1人に対して、特別支援学級は児童・生徒8人に1人です。
人数が少ない学校だと特別支援学級がない場合があります。
その場合は、近隣の学校に通う事になります。
送り迎えは親です。
最近では、普通学級に在籍しながら、苦手なことだけは、支援学級で受けるというケースも増えてきました。
通級といいます。
読み書きはできるけど、話すことが苦手な子は「ことばの教室」というものに週1~2回だけ通うという事もできます。
特別支援学級と特別支援学校の違い
特別支援学級は通常の学校にあるのですが、特別支援学校は地域で数校しかありません。
そのかわり、特別支援学級よりさらに手厚いサポートがあります。
都道府県によって違うと思いますが、うちの学校の場合は、小学校1年生は児童2名に対して教師が一人つきました。
もちろん、学年が上がっても通常学校より少人数です。
1クラス6名が一般的だと思います。
特別支援学校で働く教師は特別支援専門の免許が必要です。
特別支援学級では、専門の免許が不要ですので、残念ながら障害についてあまり詳しくない教師が配置されることもあります。
また、医療的なケアが必要な子以外は特別支援学校はスクールバスの送迎があります。
その他にも看護師が常駐していたり、施設もバリアフリーだったりと障害を持った子を教育する環境が整っています。
まとめ
日本では海外と違い、アドバイスは受けることはできても子供の進路の最終決定権は、親にあります。
良く言えば、親の意見が尊重されるという事でありますが、悪く言えば、親のエゴやプライドで子供が間違った道を進むことになります。
特別な支援が必要な子に適した教育を受けさせない事は、社会不適合を起こし、やがて、それは親への負担となってしまいます。
将来にわたって子供にとって本当に大事な選択とはなんなのか?を考えて情報収集をする必要があります。