WEB制作屋、プログラマーさんなど、どう考えても自分よりスキルや経験がある人がアフィリサイトになると苦戦を強いられるという話を時々聞くことがあります。
これは、一言で言えば、WEB制作もプログラマーも会社や組織をお客さんとしてサイトやシステムを開発しているからだと思います。
一方でアフィリサイトのお客さんは、一般人です。
いわゆる普通の人です。
これを一緒にして、うまく行くはずがありません。
アフィリでは大規模サイトやメディアを作らない理由
大規模サイトであったり、メディア化をすすめるような動きがある中、相変わらずうちの会社では従来のいわゆるアフィリサイトというものをとても大事にしています。
リンク獲得目的で、ドメインの力をあげて、何らかのキーワードで上位表示を狙うという戦略自体を否定するものではありません。
しかし、やはりアフィリサイトは、ユーザーの悩みを解決することがメインです。
リンク獲得は2の次の話だと思います。
ユーザーの悩みは大きなものから小さなものまで及びます。
・2つの商品のどちらを買おうか迷っている(誰かに調べてほしい)
・同じジャンルの商品で一番良いものを知りたい(失敗したくない)
・自分が抱えている悩みを解決することはできるのか?(お金を払ってでもなんとかしたい)
・ある商品のついての評判を知りたい(評判がよければ買いたい)
それら1つ1つに解決方法を提示できるのがアフィリサイト作りの楽しさだと思います。
また、ジャンルのキーワードを端から端まで網羅するつまらないサイトは作りたくありません。
誰でも時間さえあれば、作れる辞書のようなサイトに興味ありません。
キーワード選定について
例えば、「ダイエット 無料」というキーワードで上位表示ができれば、たくさんのアクセスを集めることはできると思います。
しかし、アフィリサイトなら自分は、こんなキーワードはまず選びません。
なぜなら、売る商品がないからです。
そもそも「無料+〇〇」というキーワードで検索してくるユーザーは、基本的にはお金を使う気がありません。
悩みを解決したいけど、お金は使いたくないという人は、アフィリエイターにとってお客さんではないのです。
また、同じキーワードを検索するユーザーであっても、悩みの深さや状況が違います。
これをある程度分類してそれぞれアプローチを変えていく必要もあります。
サイトをとがらせるためには、一部のユーザーに特化したコンテンツ作りというのも大事になってくると思います。
検索ワードが見えなくなってしまった
正直、アフィリエイトの新規参入は厳しくなったと言わざるを得ません。
キーワードとコンテンツのズレは、アクセスが来始めれば、アクセス解析を見て検索キーワードに応じてコンテンツを修正していくことができました。
これが、最も確実ですし、初心者であってもある程度の知識があればできたことでした。
実際、自分と茂野さんが行ったサイト修正のワークショップでも、実際にサイトに来ている検索ワードを聞いて、修正案を提案をしたことがありました。
しかし、今では、ほぼ検索ワードを見ることができなくなりました。
そこで、自分はリサーチにこれまで以上に時間をかけることにしました。
他のアフィリエイターは、これまで以上にサジェストワードなどのキーワードツールに特化したサイト作りが増えると思うので、今まで以上に特定のワードの競争率が高まると思います。
SEOが得意な人は別でしょうけど、キーワードを決めなくても成約するようなサイト作りを意識して作っていく必要に迫られると思います。
記事の書き方について
アフィリサイトの記事での問題点は、集客キーワードがわかってもそれに対してのコンテンツがズレているという事があげられると思います。
アフィリサイトに強い主張は不要です。
必要なのはもユーザーの悩みの解決です。
もちろん、無料で解決してあげたらいいのですが、それではビジネスになりません。
そこで、広告を使って解決方法を教えてあげるというのが記事の役割になってきます。
あくまで広告ありきで考える癖をつけなければなりません。
ユーザーの気持ちを考えよう
いくら悩みを解決できたとしても、道で歩いていた時に突然、商品を売りつけられたらどう思いますか?
たぶん、ほとんどの人が逃げるか、警戒心を持つと思います。
ネットも同じです。
また、対面だったら、その人の人柄や表情、声、身振りなどで信頼感を強めていけます。
人情に訴えることもできるかもしれません。
しかし、ネットでは、そのどれもがありません。
・ユーザーは自分のことをわかってくれる人から買いたいと思います。
・もしくは、自分と同じような経験をした人から買いたいと思います。
上から目線で業界の常識を語るのはやめましょう。
リサーチした人だから当たり前になっているだけではありませんか?
サイトの信頼感はこういうところから生まれるのだと思います。
これがしっかりできれば、サイト主が誰であろうと成約します。
何を言ったか?より誰が言ったのか?が重要という人もいますが、まだまだアフィリサイトに関しては違いますね。
誰より何が大事です。
ユーザーに何をしてほしいか伝えよう
確かにやたらと「安い」ということや「効果がある」という事を連呼するサイトはすぐに離脱されます。
しかし、全くセールスしないのは、アフィリエイターとして失格です。
先ほど紹介したような、どう考えても成約に結び付かないキーワード以外は、成約するチャンスがそこらじゅうにあります。
多くの稼げないアフィリサイトは、用語の説明だけに終始しており、ユーザーが何をしたらいいかが書かれていません。
結論もありません。
これでは、本当の意味でユーザーを満足させることができません。
リサーチとは?
LPを見たり、Y知恵袋を見て情報を整理し、ユーザー像(ペルソナ)をつかむことをリサーチと呼んでいます。
この方法なら誰でも同じようなサイト設計が描けるからです。
リサーチを通して、必要なコンテンツというものが決まります。
書く内容が決まったら、どのページに何を書くか?ということを最初にすべて決めて書きます。
これが記事設計です。
ここで注意したいことが重複コンテンツです。
他のページに書いたことは基本、一切書かないという事です。
こうすることで、検索エンジンに手動ペナルティを受けないようになります。(気がしています。)
逆を言えば、重複コンテンツを生み出してしまうようなサイト設計がそもそも間違っていると考えています。
うちが地域名をあまり取り扱わないのはこのためです。
車系のジャンルでも車種名も基本、取り扱わないです。
ユーザーの知りたいことを書こう
リサーチをがんばることはとても良い事なのですが、弊害もあります。
それはユーザーの気持ちを忘れてしまう事です。
「ワキ脱毛 痛み」というキーワードで検索してきたユーザーは、
・ワキ脱毛って痛い?
・ワキ脱毛ってどれくらい痛い?
・ワキ脱毛痛いのは我慢するけど、ちょっとでも痛くない方法を知りたい!
というユーザーだと想定されます。
リサーチによって、ジャンルの知識がついたので、ついつい余計なことを書いてしまいがちです。
たとえば、ワキ脱毛の安さだとか、ワキ脱毛がどれぐらい早く終わるとか(期間や時間)の話をするとどんどん記事がぶれていきます。
一見、親切のように見えて実は、ユーザーを混乱させています。
ほとんどの稼げないアフィリエイターがやっていることです。
自分が書きたいことよりユーザーが知りたい事を書くという事が重要です。
SEOと成約率の話
グーグルにとって良いコンテンツというのは実は誰もわかりません。
多くの人が語っているコンテンツSEOは推測にすぎません。
たとえ、当たっていたとしても明日はどうなっているかわかりません。
しかし、アフィリサイトにおける良いコンテンツというのは明確にあります。
それが成約率が高いサイトです。
これは、数字で表すことができますので、ABテストを繰り返して自分の経験値としてためておけば財産になります。
自分はグーグルにとって良いコンテンツの追及をやめることにしました。
そうなってくるとやはりリンクが不可欠です。
自分にとっては、ナチュラルリンクを獲得できるようなコンテンツ作りも自演リンクもどうでもいい話です。
リンクはリンクです。
ただし、リンク獲得のためのコンテンツと成約率が高いコンテンツというのは基本的に全く別物です。
これを一緒に考えてしまうといつまで経っても答えがでません。
まとめ
・成約率の高いサイト作り
・リサーチに時間をかける
・メディアや大規模サイトは作らない
・キーワードに頼らないサイト作り
・結論を書く
・ユーザー目線
・広告ありきで考える
・リンクは必要
追伸
本日、このブログに登場してきた主婦外注ライターさんが辞めてしまいました。
多くのアフィリエイターさんと交流させていただいたのに・・・。